この頃、音が聞こえにくくなってきたのですが、鼓膜に孔(穴)が開いているのが原因でしょうか?
音が聞こえにくい原因は、鼓膜に孔(穴)が開いていること(鼓膜穿孔:こまくせんこう)だけではありませんので、できるだけ早く耳鼻咽喉科で適切な診断、治療を受けましょう。
鼓膜穿孔はそのままにしておいても良いですか?
鼓膜は再生能力が高く、小さな鼓膜穿孔であれば自然に閉鎖する(治る)ことがあります。しかし、孔(穴)が開いている状態が続くと鼓膜の奥の中耳(ちゅうじ)に細菌が入りやすく、感染症にかかるおそれがありますので、できるだけ早く耳鼻咽喉科で適切な診断、治療を受けましょう。
鼓膜穿孔になりました。日常生活で注意することはありますか?
鼓膜穿孔になったら、耳をできるだけ乾燥した状態に保ち、耳の中を清潔にしておくことが大切です。
日常生活では、以下の点に注意して悪化を防ぎましょう。また、できるだけ早く耳鼻咽喉科で適切な診断、治療を受けましょう。
など
鼻炎や風邪、花粉症から中耳炎にかかるのはなぜですか?
耳(中耳)と咽頭(いんとう)は耳管(じかん)という管でつながっていて、耳管は閉じたり開いたりしながら、鼓膜の外側と内側の気圧が一定になるようにバランスをとっています。そのため、鼻の奥で細菌やウイルスや花粉が増えると耳管を通って中耳へ広がり、中耳で炎症を起こすため中耳炎になる可能性があります。鼻水が長引く場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
花粉は細菌やウイルスではありませんが、ヒトにとって異物ですので、炎症反応を引き起こします。その意味では花粉も細菌やウイルスと同様、起炎物質です。