監修:杏林大学医学部 呼吸器内科学 教授 石井 晴之 先生
ノーベルファーマ株式会社
自己免疫性肺胞蛋白症(APAP)の診断1)
肺胞蛋白症(pulmonary alveolar proteinosis:PAP)の診断は、いくつかの検査を組み合わせて行います。まず、胸部X線やCTといった放射線検査で特徴的な所見を確認したり、血液検査で酸素濃度やPAPで上昇していることが多い血液マーカーを測ったりします。さらに、肺サーファクタントの検査を行います。
肺サーファクタントの蓄積が確認されたら、その原因を調べ、抗GM-CSF自己抗体が基準値以上(増加)であれば、自己免疫性PAP(autoimmune pulmonary alveolar proteinosis:APAP)と診断されます。
引用文献
- 1)日本呼吸器学会肺胞蛋白症診療ガイドライン2022作成委員会編. 肺胞蛋白症診療ガイドライン2022. メディカルレビュー社, 2022