監修:杏林大学医学部 呼吸器内科学 教授 石井 晴之 先生
ノーベルファーマ株式会社
自己免疫性肺胞蛋白症(APAP)の治療1)
APAPの治療は、重症度に応じて行います(表)。症状が軽い場合には、痰を出しやすくする薬や咳を鎮める薬など症状に応じた治療を行いながら、注意深く経過を観察します。息切れや咳などの症状が強く出る場合には、肺を洗浄する肺洗浄や吸入器を使ってGM-CSFを吸入するGM-CSF吸入療法、酸素を補給する酸素療法などを行います。
表 自己免疫性肺胞蛋白症の治療
- 症状が軽い場合
-
- 痰を出しやすくする薬
- 咳を鎮める薬 など
- 症状が強く出る場合
-
- 肺洗浄
- 全身麻酔下における全肺洗浄
- 気管支鏡下で肺の一部を洗う区域洗浄
- GM-CSF吸入療法
- 酸素療法 など
日本呼吸器学会肺胞蛋白症診療ガイドライン2022作成委員会編. 肺胞蛋白症診療ガイドライン2022. メディカルレビュー社, 2022
引用文献
- 1)日本呼吸器学会肺胞蛋白症診療ガイドライン2022作成委員会編. 肺胞蛋白症診療ガイドライン2022. メディカルレビュー社, 2022