溶解操作をはじめる前に
- 1作業に十分な広さの場所を確保し、清潔にしてください。
※手元がよく見える明るさで、平らな場所が適しています。 - 2石けんで手を洗ってください。
用意するもの
- バイアルオープナーは各医療機関でお受け取りください。
- 溶解用生理食塩液は薬剤と合わせて処方されます。薬剤を受け取った薬局等でお受け取りください。
※処方される溶解用生理食塩液の種類は薬局等によって異なります。 - バイアル(凍結乾燥製剤)の外観を観察し、異常があった場合は使用せずに、薬剤師に連絡してください(変色、濁り、容器の破損など)。
ご自身で準備いただくもの:吸入器
お使いになる吸入器の取扱説明書に従って、ネブライザーと吸入装置を組み立て、電源に正しく接続しておきます。
- 注意事項
- ジェット式ネブライザー、またはメッシュ式ネブライザーをお使いください。
超音波式ネブライザーの使用はお避けください。
使用されるネブライザーは清潔に保ち、正しくご使用ください。
- 参考
- 臨床試験では、パリ社製のLCスプリントネブライザーおよびボーイSXコンプレッサーを使用しました。
手順1. バイアル(凍結乾燥製剤)を開封します。
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バイアル(凍結乾燥製剤)の青いプラスチックキャップだけを外します(バイアルオープナーを使用して外すこともできます)。
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バイアルオープナーで、バイアルのアルミキャップとグレーのゴム栓を外します。
バイアルの縁にオープナーを引っかけて、栓抜きの要領で開けてください。
(アルミキャップで手を切らないように注意してください) -
グレーのゴム栓が残ったときは、手で外してください。
ゴム栓は、清潔な場所に置き、再度使用しますので捨てないでください。
手順2. 溶解用生理食塩液を開封し、計量カップに4mL注ぎ入れます。
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処方された溶解用生理食塩液の開封方法に従って正しく開封してください。
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溶解用生理食塩液を計量カップに4mL注ぎ入れます。
その際、付属の薬液採取用スポイトで過不足がないように微調整してください。
余った溶解用生理食塩液は廃棄してください。
手順3. 計量カップから溶解用生理食塩液をバイアルへ移します。
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付属の薬液採取用スポイトを使い全量をバイアルに入れてください。
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注意:計量カップからバイアルへ直接注ぎ入れないでください。
手順4. バイアル内の薬剤を溶かします。
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バイアルをテーブル等の上に置き、底を付けたままゆっくりと円を描くように動かして、粉末を溶かします。粉末は溶けやすいので、勢いよく動かす必要はありません(薬液がこぼれないように注意してください)。
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1~2分たっても完全に溶けない場合は、付属の薬液採取用スポイトを使ってゆっくり泡立てないように注意して混ぜてください。
粉末がすべて溶けて見えなくなったら、溶解操作は完了です。